言いたいことがいっぱいありすぎてとてもまとまりそうにないです。この投稿は最終廻までのネタバレを含みます。
本日のサムネイルはシャーマンキング展京都会場の後に行ったリアル双葉です。相手が座るまで待てずに撮ったらしです。あとちょうどアニメ放送もこの次の回くらいだったのでこの画像を気に入りすぎている疑惑があります。
アニメ放送中に一度も出雲に帰省できなかったのは心残りです。
以下は主に最終廻(と実際には全編を含む)を見て感じたクソデカ感情の詰め合わせです。
この投稿は最終廻までのネタバレを含みます。
最終廻について
救いがありすぎて泣きました。
1000年の怒りと悲しみからの魂の救済、そして10年20年と待ち続けたファンの魂の救済。
担当Y田さんイチオシのセリフはおそらく「おほしさま なる」だろうな、とか。
結末
結末としては「魂ごと消滅させる」「500年後に先送りする」「最低最悪の魔王シャーマンキングになる未来を回避する」の3つしか少年漫画として現実的ではないと思いますが、魂を消滅させるのは困難かつ救われないのでダメ、500年後に先送りするともっと強くなるのでダメとすると「最低最悪のシャーマンキングになる未来を回避する」しかないわけですね。これがおそらく連載では困難を極めたと思います。あとはベタな展開としては「シャーマン能力を無力化する」もありですがあの世界観ではあまり現実的ではないので「心を読む能力を無力化する」にとどめられたのでしょう。まあ実質「王様になりたい」なんて真面目に言ってる時点で仮面ライダージオウ…いやシャーマンキングのほうがずっと前だよ旧アニメは明確な描写はないもののおそらくグレートスピリッツに叩き込んで500年後に先送り、連載当時のゲームのエンディングの一部にも500年後に先送りはあったように思うので、それを超える結末となるとやはりあのやり方しか…?これを考えると打ち切りのプリンセスハオは確かに少ないページにまとめるにはそれしかなかった気はします。本質。
しかし私も「ラスボスも救われないとハッピーエンドではない」という厳しい基準に追い込まれましたね(?)。
ハオと葉とアンナ
推しは蓮なのですが、葉の持つ得体の知れない力にそれとは別の意味で惹きつけられるところがありました。出身地が同じというのもありますがそれとは違う何かです。どうやらこれはうっすら示唆されていたものの完全版で明かされた「あんまり人が好きじゃない」というところに惹きつけられていたらしいです。「霊が見える人間に悪い奴はいない」というのは…いや私も見えないので悪い奴かもしれませんが(?)
シャーマンキングのコミューンでの双子が「あんまり人が好きじゃない同士で共感する」という描写は完全版を読んだ当時はよくわからなかったのですが、今の私にはなぜか手に取るようにわかります。完全版を読んだ時点では「あんまり人が好きじゃない同士で共感する」相手には出会えていなかったということですが、その後に出会ったみたいですね。それが成長と言えるかどうかはなかなか難しいところです。
「アンナの心だけ見えない」というのは最終決戦に至る重要なキーポイントで、「勝手に母親と関連があると思い込んで心を開いていた」か「本気で愛していた」のどちらかだと思います。いや両方かも。
19年来の疑問
シャーマン以外の人を滅ぼし地上にシャーマンだけの世界を創りたかったはずのハオ様がシャーマンキングになって最初にしたことは「シャーマンファイトの参加者とその関係者の皆殺し」でした。他にもその行いについて「大切な者たちを地上から避難させる」、また最終決戦以前から「地獄で転生を待っていた900年より地上にいた100年のほうがつらかった」ことが示唆されています。
これは完結より前の19年前に初めて読んだ当初からの疑問なのですが、「死後の世界を知っていて死を救済だとすら思っている人間が人を滅ぼすのが本当に怒りと憎しみだけによるものなのか」というのは今でも疑問に思っています。続編を読んでも未だに解決はできていません。
そしておそらく霊体のほうが色々自由が利くと知っているシャーマンたちの多くが自ら死を選ぶことなく(ただし本編にもあったように修行など様々な目的で一時的に死ぬことはよくあるらしい)地上での生にそれなりに執着する理由は完全版でやっと掴むことができました。葉の言う「(死後の世界には)未来がない」「死んでちゃ楽でも楽しくない」というように次世代へと未来をつなぐためなのでしょう。何も葉とアンナのように本人たちに子を成すだけではなく、ガンダーラの指導者としての使命があって結婚や出産はしないであろうサティがコメリを育てることのように次世代のシャーマンを育てることもあてはまるように思います。
ベタな最終話の話
私はアニメや漫画にありがちな安易に数年後に飛んで主人公とヒロインに子供がいる最終話はベタすぎてあまり好きではないのですが、シャーマンキングは例外です。なんといっても本編の時点で既に授かっていることが示唆されていますからね。14歳の時点で本人たちも家族も強く望んで子を授かった葉とアンナより、その両親で20代で逆玉の輿を狙った幹久と麻倉家の重い使命から逃れたかった茎子がたった1回の「?」で運命の双子を授かったほうが闇が深いってどういうこと…???
なお、そういうベタな最終話ショックは別の意味で訪れた模様。
結局受けたベタな最終話ショック
推しが結婚したショックで浪人しました。(それだけじゃないけど2〜3割くらいそれ)
せめて幸せならいいのに続編を読んでいると本人たちが幸せになれないことを覚悟していて、本編までの行いの報いを色々と受け止めているであろうことがまた悲しいです。
葉とアンナも重いといえば重い関係ですが、蓮とジャンヌは「自分が信じる正義のために人を殺した過去」「蓮が命を二度救われた」「それまで崇拝の対象だったジャンヌがある意味初めてただの人間として扱われた」という性質の違う重さがもう…蓮もまた愛によって憎しみから救われるはずがだからこそ続編が…どうして…どうして……。さすがに本編最終廻の7年後の時点ではそれなりに幸せなはずですが、死が終わりではないあの世界観で死より残酷な運命に巻き込まれた、とでも言うしかないですね。
4回目のシャーマンキングロスかと思いきや
旧アニメは中途半端な時期に見たので1回目は打ち切り、2回目は完全版、3回目はジャンプ改休刊です。
今までのロスと違うのはまだまだ今後も供給が期待できるところですが、まさかの発表…!!!
それもかなり楽しみですが、劇場版SHAMAN KING 0とかないですかね。某作品のように本編の主人公が出ないならそれはそれでいいので、麻葉童子と0とrelaxと&aあたりをいい感じに混ぜていただきたいですね(?)。