どう考えても万人におすすめすることができない勉強法です。
前置き
比喩表現として「取り憑かれたように○○に熱中する」ということがありますが、なんだかそれだと自分の意思と関係なく何かに取り憑かれているようなので、取り憑か”せ”たように、と言ったほうがいいかもしれません。私の場合は当然シャーマン能力はありませんが、ご健在の方も含めた他の方の思考パターンや、資格試験の出題者の意図のパターンなどを自分に憑依させることができます。「憑依型俳優」「憑依型声優」「憑依型芸人」あたりの言葉は時々出てきますが、私は憑依型一般人です。
憑依型一般人は自分で言うのもなんですが「一般人」を憑依させられることができなければおそらく普通の一般人としての社会生活はのぞめないでしょう。文字通り「取り憑かれたように」何かに熱中して周りが見えなくなりがちだからです。私は「一般人」をある程度までなら憑依させられますが、あまりに長期間続けていると疲れて心身に不調をきたします。
特定の属性で言うと私は「男性」「女性」「中性」「未就学児」「中学生」「高校生」などを自分に憑依させることができるので、今ではあまり現実の性別や年齢は自分の精神面に影響を及ぼしていません(ある程度成長してこの能力を制御できるまでは大いに影響していました)。現代ですらいわゆるセクシャルマイノリティよりもさらに少数であろう、性的指向や性自認という概念自体が自分にとって無意味なタイプですが、本来は誰もが持ちうる可能性だと考えています。
「(ご健在の方も含めた)他の方」の場合はその方のプロフィール、著書、インタビュー記事などを読み込んで思考パターンを自分に憑依させます。憑依というとスピリチュアルですがもっと現代的な表現だと(人間の精神についてそれを持ち込むのもおかしい)ある方の思考パターンを自分の脳にインストールするような感覚です。自分自身の元々の考えの影響をなるべく小さくすることが必要ですが、それでも自分とあまりに親和性が低いと失敗します。このあたりはやはりシャーマンキングでの憑依合体と近いかもしれません。
この方法で今まで憑依させたことがある方はカズレーザーさん、デーモン閣下みうらじゅん氏、B’zの稲葉さん、武井先生(シャーマンキングの作者)あたりです。この並びでは不思議に思う方もいると思いますが、あまりに自我や個性が強すぎる方だとこちらに受け入れる余地がなくて失敗するので、みうらじゅん氏の言葉を借りると「自分なくし」をしている、自分にも他人にも等しくそこまで価値を感じていないタイプの方のほうが受け入れやすいです。
前置きが長くなりすぎました。
憑依型勉強法
「属性」や「個人」の場合を応用して、ひたすら参考書や問題文や解答解説を読み込み、出題の意図や出題パターンを自分に憑依させる、あるいは自分の脳にインストールします。
おそらく普通の勉強法に比べたらかなりの集中力と時間を要する効率の悪い方法ですが、自分自身の元々の考えの影響を小さくすることが必要であるのは変わりません。それでも自分とあまりに親和性が低いと(実際に低かったのは簿記2級、試したことはないがおそらく私の場合は秘書検定など)失敗するのも同じです。あとはあまりに範囲が膨大な場合はおそらく脳の容量不足で失敗すると思います。
良くも悪くも自分を一旦は空(できれば「くう」と読んでもらいたい)でまっさらにする必要があること、他のことへの切り替えが難しくなること、そして何より勉強としてはあまりに効率が悪いので他の人に自信を持って勧めることができないというか、おそらくここまで書いても何言ってるかわからない人が多いと思います。正直なところ私もよくわかっていませんが、自分の勉強法をしいていうなら「憑依型」になってしまいます。
こんなことを書いてたら
ネタバレになるのであまり細かくは書けませんが、シャーマンキングの続編にも本人の生死を問わずある人物を魂のクラウドからインストールする「次元法」なる技が登場します。