昨年の今頃、いくつかのスキルシェアサイトでの文章執筆に関する案件を見ていた時期もありましたが、人に頼まれたものなんて書かないほうがいいのでやめました。その理由について書きたいと思います。
先日、次のようなNHKねほりんぱほりん公式アカウントのツイートが話題になっていました。本日のサムネイルはこの画像ですが、何か問題があれば差し替えます。
【あるこたつ記事ライター】
— NHK ねほりんぱほりん (@nhk_nehorin) January 13, 2021
アリサさん「基本ねつ造ですよね。体験談とかは私が全員分書いてます。看護師になったり、OLになったりしながら。読者の責任でしょ、判断したのはあなただからねって感じで。自分はただの雇われてるライターだから、罪悪感はなかったですね」#ねほりんぱほりん pic.twitter.com/TpfKcPeg51
他のブログやSNSをまとめただけで煽動的なタイトルのついた中身が薄い、あるいは中身がない記事を、こたつで気楽に書けることから俗に「こたつ記事」と呼ぶことがあります。スキルシェアサイトの類で見つけたものはほとんどがこの「こたつ記事」の案件であり、インターネットのよからぬ仕組みの悪循環に気づくと同時に、自分がそれに巻き込まれてはいけないと思いました。
自宅にいながらある程度情報は集められるのですが、SNSでの噂などではなく、発信した本人による一次情報からきちんと情報収集することが大切だと考えています。他人の意向が強く影響するような記事は、多くの人にとって有益な情報などごく一部の例外を除いて私には書けません。引用したツイートのように質の悪い記事を受注して収益を得るようなことをしたら、普段から書いているものの信用まで失いそうなのでそういったことはやりたくありません。そのため、私は自分が管理しているwebサイトのみで記事を投稿しています。
最近は質の悪いサイトに掲載されることを避けようとする広告主のためにアフィリエイト審査が厳しくなってきているという要因もあり、そもそも以前と比較するとその手の質の悪い記事では安易に稼ぐことができなくなってきていると思います。場合によっては某高級ドライヤーのように広告主の質そのものがアレということもあるわけですが、この手の広告は成果報酬が割高であるだけで多くのサイトでおすすめされる人気商品と錯覚させることができるのでかなり厄介です。
現代では、感染症対策など生命や健康に直結する情報として出てくるものが「こたつ記事」であっては検索エンジンの信用にかかわります。数年前に比べてGoogleなどの検索エンジンの質が向上していて、質の悪い記事が検索して上位に表示されることは以前ほど多くないように思います。