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ドラマとシナリオブックの感想 #おカネの切れ目が恋のはじまり


シナリオブックの感想

Amazonで予約していましたが、待ちきれずにキャンセルして、発売日の2020/10/20に近所の書店で購入。「日本製」「世界はほしいモノにあふれてる」など、三浦春馬さん関連書籍とともに並んでいました。第1話〜第3話は、第4話以降の伏線になるような場面がカットされていたこと以外については、ほとんどシナリオブックの通りでした。

第4話「過去への旅」

なんと、慶太の母でキムラ緑子さん演じる菜々子にひかりの存在がバレてしまい、菜々子が鎌倉に乗り込んできます。3話で本来はこれにつながるシーンがあったようです。なんとか誤解は解けたようですが、この展開はこれはこれで面白そうだったので見たかったです。

「俺にキスされて嫌がる女子なんているわけないじゃん?」と言う慶太、というか三浦春馬さんが見たかった。

そして、やはり玲子が父に会いに行くときに同行するのは、本来は慶太でした。放送で板垣がやっていた役割に近いですが、慶太はもう少し図々しく行動します。あと豆皿は失敗して隠していたから改変前のシナリオでも結局直接渡してはいないようです。

お金をテーマにした社会派ラブコメディという時点である程度予想はついていましたが、やはり交際で終わりではなく、結婚を視野に入れたストーリーというところで4話は終わり。それに並行して、仕事の多くを失った早乙女にモンキーパスが監査役の仕事を依頼する描写もあり、これが終盤の展開で重要になってきます。

第5話「その人と、未来を描けますか?」

方丈記「もし、夜静かなれば、窓の月に故人をしのび、猿の声に袖をうるほす」は、改変前のシナリオからありました。「猿」という言葉が出てくる一節なので、元々はなんの問題もなかったはずです。
晴れて両想いだとわかったものの、完全に結婚するつもりでライフプランを立てる玲子を見て焦る慶太。

そして、早乙女に監査役を打診した専務の鷹野という人物が登場します。本来は2話からちょっとずつ登場予定で、終盤のある大きな「ほころび」に関わる人物だったのですが、登場シーンはすべてカットされています。本来演じるはずだった人物については、中堅〜ベテランでちょっと怖そうな雰囲気の俳優ということで様々な予想がありますが、生瀬勝久さんという説を推したいです。なんといっても「14才の母」でも将来的に三浦春馬さんのお義父さんになる人物を演じていましたから、まあそれだけなのですが…。

早乙女は監査役に就任しつつ、バラエティタレントのような方向性でまたテレビへの出演も秘書が手配しているようです。

「もし、夜静かなれば〜」の一節とともに、改めてお互いの気持ちを確認し結婚を決意。見たかった。見たかったー!!!

第6話 おこづかいとお誕生日

玲子が単独で慶太の実家(つまり勤務先の社長とその妻の家)に乗り込んだり、慶太が唐突な両家顔合わせをセッティングしたり、2人の独特なペースに周りが巻き込まれていくところが楽しいです。玲子の父の過去を知って慶太の母は猛反対し、慶太と母が大喧嘩になったのを見て、玲子が慶太と母の「ほころび」を繕おうとします。

後日、玲子の父が家を訪れ、十数年ぶりに家族揃って食卓を囲むことになりました。見たかった。見たかった…。

並行して、経理部に置かれた謎の怪文書、怪しい動きをする板垣、何かに気づいた早乙女と、モンキーパスに関する不穏な動きがあります。

第7話 経理部のプライド

慶太が発案した企画に関わる過去の商品の在庫を探していた板垣の不穏な動き、それに気づいた経理部の面々、そしてモンキーパスに関する疑惑の追及をしているのを鷹野専務に止められます。マジで鷹野専務、誰が演じる予定だったんだ…。

板垣、早乙女がモンキーパスの不正な会計処理の疑惑を追い、また怪文書は経理部の内輪の仕業であったことも明らかになります。玲子は社長に直談判に行きますが、社長もこれを把握し、会社ぐるみで粉飾決算をしていたことが明らかになりました。え、何これ、本当にラブコメ?半沢直樹かなんか?

最終話 ほころびの行方、ふたりのはじまり

あまりに大きな「ほころび」を抱え込んだ玲子は、退職願を置いて姿を消してしまいます。

取締役会で不正な会計処理を指摘した早乙女も社長と専務に丸め込まれ、玲子も姿を消したまま。

そして、放送での4話に出てきたあのセリフ。

「人を笑顔にする才能を、生まれた時から持ってた。そして……大人になった今でも、何一つ失っちゃいない」

「会社も継がせず、責任を背負わせず、そのままでいてほしい」と言う内容のセリフが4話でもこれに続いていましたが、本来の最終話でも同じような内容です。改変後のシナリオでは三浦春馬さんのことを言っているようなセリフだと捉えられていました。改変前のシナリオでは、「粉飾決算のことを慶太に背負わせたくなかった」という、それはそれで重い意味を持つセリフでした。

そして、「猿」渡慶太、早乙女「健」=犬、いたが「きじ」ゅん、の3人が九「鬼」玲子を探すために集まり、父である「桃」田のもとにいるのではないかと慶太が突き止めます。まさか名前にそんな伏線があったとは……。

父のもとにいた玲子を追いかける慶太。

「それ以上、逃げるなら!もう、俺には、一生会えないからねっ!!それでもいいの!?」

そんなセリフを現実にしないで…。

「そういう、訳わかんなくなってあーーーっってなったときは、一人で逃げるんじゃなくて、俺に頼るの!」

改変前の最終話までのシナリオを三浦春馬さんが読んでいたら、また違う未来があったのでしょうか。

そして、慶太が提出した企画を通して親しくなっていた板垣とまりあ(苗字は聖徳)は、それぞれお守りとして、板垣退助の百円札、聖徳太子の一万円札を家族から持たされていました。こんな伏線もあったとは…。

玲子の家でひかりも協力し、手作りの結婚式を準備。ところが、準備で忙しい中、海外の視察と称して慶太が1週間ほど家を空けることになってしまいます。

結婚式当日にやっと帰ってきた慶太。見たかった。見たかったーーー!!!手作り衣装の慶太!めっちゃ見たかったーーー!!!そしてアインシュタインの茶番も見たかったーーー!!!

ところが、なぜか結婚式に来ない早乙女と板垣。
慶太が最後に新郎からの挨拶をするが、なぜか涙ぐんで…。

慶太は早乙女と板垣に協力し、海外の現地に飛んで粉飾決算の証拠を掴みに行っていました。鷹野専務は社内で早乙女に証拠を見せられ金融庁と警察に逮捕され、社長は結婚式の場でそのまま逮捕されてしまいます。

モンキーパスの粉飾が明るみになり上場廃止。社長の椅子は創業者の娘であり慶太の母である菜々子が守ることとなりました。自宅にて、改めて結婚指輪を交換して婚姻届を提出することにするが、慶太が演出に金をかけすぎて玲子を怒らせてしまいます。ちなみに、指輪はちゃんと小道具として作られ、写真が収録されています。見たかった。見たかったーーー!!!

感想

今までのブログでおそらく一番時間がかかりました。早乙女は前半で退場かと思いきや、なんとモンキーパスの監査役として割と最後まで重要な役割を持っています。なんか最後の方は主人公たちが結託して会社の不正という重大なほころびを繕うという半沢直樹みたいな展開になっていますが(?)、とにかく最後まで見たかったです。

改変前のシナリオを生かせば、会社の秘密を知って姿を消した慶太に代わって主要な人物たちが不正を暴くストーリーもできたかもしれませんが、それではキャストとスタッフの負担が大きすぎる上に、モンキーパスの不正を隠すために慶太が犠牲になってしまったみたいで、なんだかストーリーの方向性が本当に大きく変わって半沢直樹みたいになってしまいます。改変後の4話では改変前の5話以降にあるはずだったセリフや演出を少しずつ盛り込んでいたようです。

とにかく、ドラマもシナリオブックも私たち視聴者に届けてくださったことに対する感謝しかありません。でも最後まで見たかったです。

Posted in 好きなもの