前作の仮面ライダーゼロワンである意味主人公以上に話題をかっさらっていた不破諌/仮面ライダーバルカン役の岡田龍太郎さん(早稲田大学法学部卒)がYouTube動画で言及していた「自力救済」が気になっていたのでちょっと掘り下げてみました。
該当の動画はこちらですが、「仮面ライダーは自力救済だから厳密には違法」ということを掘り下げすぎ、長いので割愛(本日のサムネイル)されてしまっています。
要するに、権利侵害に対して裁判所や警察署を通した正式な法的手続きをとらず、自らの実力行使によって権利を回復してはならないということです。例えば、権利侵害されたと思ったからといって正式な法的手続きをとらずに高圧的な態度で対処を指図したり示談金などを請求したり差し押さえをほのめかしたりすると、脅迫や恐喝ととられ、実際に刑事事件として罪に問われる可能性があります。
そういうわけなので、当サイトでは公表されている(されていた)情報をまとめることか、実際に発生した被害の注意喚起をするくらいしかできません。色々思うところはありますが、そこを包み隠さず表現しすぎると自力救済としてこちらが違法になってしまう可能性もあります。難しいところですね。
実際の判例でよくあることとしては、「家賃の滞納や不払いを理由に賃借人の家財を処分したり鍵を交換して追い出したりすること」が争点となり、自力救済であるとして違法性が認められたことがいくつかあるようです(大阪地裁平成25年10月17日判決など)。家賃の滞納や不払いがあるからといって、物件を所有している側の勝手な判断で制裁を加えてはならないとのことです。