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「DEATH NOTE」原作者は過去の自分を殺したのか?


十数年前に人気となり、その後も完全に蛇足なドラマや続編映画の制作、そしてこちらは面白かったのですが現代の時勢に合った続編読み切りの発表と、長年にわたり人気の衰えない「DEATH NOTE」。連載当初から、新人原作者という建前の大場つぐみ先生について、様々な憶測が飛び交っていました。

その中で最も有力とされる説が、1990年代に「とっても!ラッキーマン」などのギャグ漫画で人気を博していたガモウひろし先生の別名であるという説です。ガモウひろし先生は2008年に出版した絵本「でたぁーっ わんつー ぱんつくん」以来、この名義での活動はありません。原作:大場つぐみ先生と作画:小畑健先生のコンビはその後も「バクマン。」「プラチナエンド」などの人気作品を世に生み出していますが、大場つぐみ先生の正体については2020年現在、集英社や本人から公に語られていないため、以下の記事はすべて推測です。

シリアスな作風の「DEATH NOTE」連載中こそ仮説の一つに過ぎなかったものの、中学の同級生同士が原作と作画のコンビで人気漫画家を目指す「バクマン。」によって、大場つぐみ先生の正体は公然の秘密のような扱いになりました。私は序盤しか読んでいないのですが、そこまでで得た情報から大場つぐみ先生の意図を推測してみたいと思います。

この作品で大場つぐみ先生の正体が公然の秘密扱いになった最大の理由としては、「バクマン。」の主人公・真城最高の叔父である真城信弘(川口たろう)は、画力が低いがヒーロー系ギャグ漫画で一発当ててアニメ化もされた漫画家という設定であり、明らかにガモウひろし先生がモデルであったことです。

しかし、この人物は物語が始まるより前に他界したとされています。そして、ガモウひろし名義での活動は「バクマン。」の連載が始まった2008年を最後に途切れています。「バクマン。」という作品を通して、大場つぐみ先生は過去の自分であるギャグ漫画家・ガモウひろしを殺してしまい、漫画原作者・大場つぐみとして活動していく覚悟を決めたのではないでしょうか。

ここからは、こうであってほしいという妄想や陰謀論に過ぎない、不謹慎ともとられるかもしれない話かもしれませんが、もしかしたら一部の人が救われるかもしれない考えを書いておきます。
どんな原因であれ、著名な方の訃報は悲しいものです。情報が入ってくるだけでなんとなく精神的にまいってしまうこともあると思います。私の場合、特に亡くなった方の死因は問わず、「この人はもうこの世にいないのに私はのうのうと生き長らえていて申し訳ない、こんなにたくさんの人を悲しませる人が亡くなったのに自分がのうのうと生きていて許せない」という気持ちになってしまい、良くないです。
そんなときに救いになるかもしれないのが、「この人はなんらかの理由で有名人としての自分を殺しただけで、どこかで名前や経歴を変えて、私たち一般人に知られないように生き延びているのではないか」という考えです。歴史を振り返っても、非業の死を遂げた偉人や有名人の生存説は枚挙にいとまがありません。ガモウひろしを「バクマン。」で殺してしまい、今は漫画原作者として活躍している大場つぐみ先生のように、どこかで第二の人生を歩んでいると思い込んでみること、そして落ち込んでいた過去の自分を殺してこれからのことを大切にすることも、悲しみや不安から立ち直るには必要かもしれません。

Posted in 好きなもの

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