以前、コクヨのエンディングノートについて書きましたが、私は「人生計画と自分の死後に必要な情報を一冊にまとめたい」と思っていました。そこで見つけたのが、同じくコクヨが出しているジブン手帳LIFEです。
「ジブン手帳ファーストキット」として手帳本体とIDEA(メモ帳)とのセットもあり、私は2021年版を購入しました。ほぼ日手帳dayfreeとの使い分けを模索中です。ジブン手帳LIFEは個人情報をたくさん書く性質上、あまりセットで持ち歩かないほうがいいと思います。
LIFE単体は割安ですが、一生ものとして使えるよう、長期保存に適したMIO PAPERが使われています。まだ若いからエンディングノートは抵抗がある人にもおすすめです。私はエンディングノートはより厳重に保管して重要な情報をまとめ、ジブン手帳LIFEにはもっと軽めの情報および、自分の目標などに関する情報をまとめておくことにしました。3月に退職したばかりである意味人生設計が大きく狂ってしまったので、自分のやりたいことを確かめたいという気持ちもありました。
こんな人におすすめ
・新婚さん、または結婚を予定している人(配偶者に関する欄が割とあります)
・お子さんがいる人(ライフプランはもちろん、他にも理由がありますが後で書きます)
・人生の長期ビジョンを持ちたい人(配偶者に関する欄が割とあるのは気になるかもしれませんが、配偶者の有無を問わず役立つと思います)
無断転載は不可なので画像なしですが、項目と使い方をまとめていきます。
LIFE’S DREAM
仕事・勉強/資格・教養/金融・貯蓄/健康・美容/趣味・娯楽/旅行・休暇/家族・恋人/友人・人脈/その他 の9項目と非常に多いです。
子供の時からの夢である「ハレー彗星を見る」は外せない。
100 WISHES LIST
いわゆる「人生でやりたい100のリスト」。4月1日にも書きましたが、半年と経っていないのにかなり当時と様変わりしました。気が向いたらまた公表します。
PERSONAL MOTTO
いわゆる「座右の銘」ですが、とてもたくさん書けます。
とりあえず前職の卒業生にも贈った言葉、”人間なんて誰だってとても普通で出会いはどれだって特別だろう”(B’z/RUN)を書いておきました。
LIFE PLAN
40年先まで、自分・配偶者・あと4人分(お子さんの入学などを書くのに向いていると思いますが、私はとりあえず両親を記入しました)の年齢や、お金に関することまで書けます。何を書けばいいかわからないので、とりあえず両親の長寿のお祝いや、フルムーン夫婦グリーンパスが使える年を記入しました。JRの経営が厳しそうなのでその時まで存在していることを祈るばかりです。
MONTHLY ANNIVERSARIES
結婚記念日、家族や友人の誕生日、好きな芸能人の誕生日、好きなバンドのデビュー記念日、そして他界した家族の命日。毎年手帳に書き直すの、効率悪くないですか?
TRAVEL MAP
今まで行った都道府県や国を塗りつぶしたり、行った年月日を書き込んだりできます。ずっと西日本に住んでいるせいで、東北が未踏の地。
MY NEWS
ジブン年表。0歳から99歳まで(!)記入できます。29歳までは今までにあったこと、29歳からはこれからやりたいこと(69歳でハレー彗星見るとか)を記入しました。3万日生きるつもりなので82歳までしか書いていません。でも、私が3万日生きたとしても、その頃にはもっと日本の平均寿命が伸びていて、「82歳なんてまだ若いのに…」という扱いになってしまうかもしれません。
FAMILY NEWSとWORLD NEWSも記入できます。自分だけではなく、お子さんの成長記録と、家族の出来事や世の中の出来事を書いて、成人や独立を機にプレゼントするのもおすすめです。
FAMILY TREE
自分と配偶者の家系図を、両親・兄弟姉妹・義兄弟姉妹・甥姪・祖父母・おじおば・いとこ・子供・子供の配偶者・孫・ペットまで記入できます。両親それぞれの実家の家紋、生年月日、没年月日、兄弟姉妹の生まれた順も記入できます。うちは夫婦とも一人っ子なので、空欄が多めです。
EMARGENCY CONTACT LIST
今まで40年後までのライフプラン、99歳まで生きる予定のジブン年表と来て、説明欄によると「葬儀に来てほしい人」の連絡先を記入するリストが不意打ちでやってきます。書かなければ…。
PASSWORD HINT LIST
ID・パスワード入力は過去の自分との心理戦。そもそも外部サービスからログインしていたなんてことも。パスワードそのものを書くのはセキュリティ意識に欠けるので、文字数や頭文字など、自分が思い出せるヒントを書く欄にするとよさそうです。
FINANCIAL MANAGEMENT
口座、クレジットカード、保険、証券、年金、引き落とし、お金の貸し借り、不動産をまとめることができます。以前購入したエンディングノートの補助的な形で使いたいと思います。
MEDICAL RECORD
病気やケガの記録。自分についてはいつも持ち歩いているおくすり手帳を見たほうが早いですが、家族の持病をまとめておく使い方もできます。
FAVORITE PHOTOS
「お気に入りの写真」という差し障りのないタイトルに見えますが、ここでも「遺影として使って欲しいベスト写真も貼りましょう」という、死を意識した説明がきます。前職ではいやでも写真を撮られる機会が多かったのですが、いつ死んでも恥ずかしくないような写真の1枚や2枚、数年に一度は用意したほうがいいかもしれません。
40枚80ページと、そこまで分厚いわけでもないのにとても充実した内容です。
自分の今の思い、自分の未来、そしてその先にある避けられない自分の死に関することにこれ一冊で向き合える、何歳からでも書きたい内容のノートです。
一生ものとして使える品質とはいえそう高いものでもないので、「一生独身でいるつもりだったけど結婚した」「定年まで勤めるつもりだったけど退職して起業した」「夫婦だけで暮らすつもりでいたけど子供ができた」などライフスタイルの変化に応じて買い替え、その時の目標や思いを綴っていくこともできます。「エンディングノートはちょっと気が重すぎる」という人にもおすすめです。