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「断捨離」はヨガ・仏教用語?商標登録の問題とは


健康のためにほぼ毎晩ヨガをしていますが、ヨガをしているとなぜか部屋の中の不要なものや整っていないところに意識が向いてしまい、片付けがしたくなります。気になって調べてみたところ、「断捨離」は元々、日本にヨガを広めた第一人者である沖正弘先生の著作で初めて用いられた表現であることがわかりました。

私の前職である「京都市内の私立学校」には当てはまる学校が割と多いので特定されないと思いますが、元職場で仏教の素養が身につきました。私自身は特別信心深いほうではなく、また元職場では信仰よりも日常に仏教的な考えを取り入れ、生徒たちがこれから生きていくための考え方を身に付けてもらうということを重視していました。

仏教の開祖であるお釈迦さまは身分も家庭も捨て、修行の道を歩まれました。有名なお経である般若心経も、簡単にいうと「この世のすべては移り変わり実体はない」という意味があります。「モノ・コトに対する執着を手放す」というのは、仏教の考え方の基本です。やがて、仏教の修行法の一つとしてヨガが生まれたと考えられています。

そして、戦後に沖正弘先生が仏教用語である「断行・捨行・離行」を仏教と密接な関係のあるヨガに応用し、著書で「断捨離」という言葉を用い、先生に師事していたインストラクターたちにもこの考えを教えていたそうです。

ところが、2009年に「断捨離」の考え方を片付けに応用した書籍が出版され、片付けの方法を示す用語として世の中に広まってから状況が一変します。書籍の筆者が「断捨離」を商標登録し、商用利用を厳格に制限すると公式サイトで公表しました。実際にミニマリストYouTuberが、収益化しているチャンネルであることを理由にこの筆者から警告を受け、450本もの動画を削除したそうです。

この件で該当のミニマリストYouTuberは、偶然にもこのたびの編み物ユーチューバー著作権裁判の原告代理人弁護士に相談し、動画をアップしています。動画の削除を避けるためか、まるで放送禁止用語であるかのような扱いになってしまっています。

「断捨離」を提唱した人物がその言葉そのものに執着しているという、そもそも本人が思想を実践できていないことを表す事例でした。

関連動画1:【ミニマリスト注意】商標権の侵害で動画450本を削除した件を弁護士に相談した結果。

関連動画2:【断捨離の商標&編み物の著作権の問題に言及】弁護士の加藤先生に相談事例や今後のことを聞きました!

Posted in 知的財産権全般

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1 Comment

  1. いとたまこ

    遅い時間に失礼致します。元々は人を導くために使われていた高尚な思想の表現を商標登録という俗っぽい(と私は思います。)ものに貶めてしまったということになるかもしれませんね。最後の一文に大爆笑させて頂きました。一日の終わりに笑わせて頂いてありがとうございます。おやすみなさい。

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