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正式な法的手続きを悪用する詐欺の実態


バーチャルYouTuber(VTuber)のジャンルでも著作権の虚偽申請が蔓延しているとして、次のような記事が話題となっています。(本日のサムネイルは元の記事の画像ですが、問題があれば差し替えます)

この記事によると、虚偽申請には動画が不当に削除されることだけではなく、「申立人に収益が奪われる」という危険もあることがわかりました。

虚偽申請といえど形式上は正式な法的手続きの始まりであり、「詐欺は無視するもの」という一般的な常識を逆手にとった悪質な手段です。

このような問題はYouTubeだけではなく、実際の裁判でも督促手続や少額訴訟手続などの正式な法的手続きを悪用している詐欺が最近は問題となり、法務省からも注意喚起が出ています。

督促手続・少額訴訟手続を悪用した架空請求にご注意ください

いずれも「詐欺は無視するもの」という従来の常識を悪用するような手段であり、常識どおり無視される、あるいは正式な手続きとわかっても被害者が面倒がって異議申し立てを怠ることを狙っています。手続きが認められたこととなり被害者にとって不利益となるので、無視する前に正式な法的手続きがとられているかを確かめることが必要になります。被害者が面倒に巻き込まれるのは癪ですが、この手の詐欺の手口はその心理を狙っています。

このような正式な法的手続きが悪用されると、被害者だけではなく「本当に著作権侵害された人」や「本当に借金を踏み倒されそうな人」、「本当に訴訟を起こした人」も詐欺を疑われ不利益を被ることになるので、対策が講じられることを望みます。

(2021/01/31追記:元のJ-CASTニュース様の記事は誤りがあったそうなので、既にリンク切れになっています)

Posted in その他の権利侵害全般

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