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「正義中毒」とは


土曜は99人の壁を放送しているとたいていそちらを見ますが、昨日は放送日ではなく、有名通信制高校の実態に興味を持って「世界一受けたい授業」のほうを見ていました。そこで非常に興味深い考え方を知ったので読者の皆さんと共有したいと思います。

まず、番組にも講師として登場した中野信子さんが自ら執筆したこちらの記事を紹介したいと思います。
他人を許せない正義中毒という現代人を蝕む病

いじめや誹謗中傷に一種の理由づけを試みるよくある理論ではあります。これらを「決してしてはいけないもの」「起こってはならないもの」「自分は絶対にするはずがないもの」と捉えるのではなく、「いじめや誹謗中傷で気分がすっきりする可能性は誰でも持っているもの」「誰でも加害者になりうるもの」と受け入れて対処する考え方は、現代では一般的であり、学校教育の現場にも持ち込まれています。前者のような捉え方をしている人や、現代の学校での対処も前者のような考えに基づくと誤解している人は未だに少なくないので、誤解のないように書いておきます。

以前このブログでも取り上げた「誹謗中傷依存症」のように、攻撃対象を罰することに快感を覚える状態は依存症のようなものであるとして、筆者はこの状態を「正義中毒」と名付けました。

筆者は「正義中毒」を人格の問題などではなく、脳の機能の衰えの一種であると捉えています。加齢による脳の衰えによってもこのような状態に陥りやすいとしていて、見ず知らずの人間に暴言を吐くような高齢者は元々そういう人だったのではなく、脳の衰えによって抑えが効かなくなっているのかもしれません。

この状態に陥らないようにするのに重要なことは「自分を客観視すること」「一つの考えに固執しないこと」であるとのことです。「絶対こうである」という思い込みを手放すことが大切です。著書「人は、なぜ他人を許せないのか?」はこちらです。

考えてみると、法律の専門家や医師、研究者など、優れた頭脳を職業に活かす人の多くは「絶対」「必ず」という言葉を使うことを避ける傾向にあります。他人に安心感を与えられる言葉の一つではありますが、だからこそ安易に使ってはならない、簡単に言い切れることなど存在しないと考えている人が多いのだと思います。

「正義中毒」とみられる言動の多くは「正義」という字面とは相反する屁理屈や汚い暴言の連続であり、大変見苦しいものです。明らかに非がある人物が目につくからといって「正義中毒」に陥らないよう、「自分が絶対に正しい」という意識をなるべく手放すことを心がけましょう。

Posted in その他の権利侵害全般

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