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元動画制作サークル員から見たニコニコ動画とYouTubeの違い


私は「Ely」という名前を高校生のときから使っていましたが、周りからもその名前でも呼ばれるようになり始めたのは2011年、大学に入学して動画制作サークルに加入してからでした。


当時は今ほどYouTubeが人気でもなく、YouTuberという言葉も一般的ではなく、サークルでは主にニコニコ動画で活動していました。私は教員を目指していたので、黒歴史の発掘(?)を恐れてあまり活発には活動していませんでした。本日のサムネイルは数少ない自分がそこそこ関わった巨大プリンの動画です。それでもサークルに入ったことが他の学部の友人を作るきっかけ、Twitterを始めるきっかけ、さらに後に私とのちに結婚する相手とも出会うきっかけになりました。私とは違う大学でしたが、学園祭でサークルの催しに訪れていました。
その後、2015年にそのサークルのメンバーで私の元恋人(!)がYouTuber同好会を新たに立ち上げ、2020年現在の京都大学ではニコニコ動画のサークルとYouTubeのサークルの両方が存在しています。

さて、ニコニコ動画とYouTubeの違いについて、「コメントの表示形式」みたいな誰の目にも明らかなことは今更述べる必要はないと思うので、自分が感じた文化の違いを書いてみたいと思います。
やはり昨日も述べた「YouTubeのSNS化」がかなり大きいのではないかと思います。今やSNS感覚で気軽に動画を投稿したりコメントしたりする人が多いですが、それが様々な弊害をもたらしているように思います。

現在はわかりませんが、かつてのニコニコ動画には「動画のコメントで他のクリエーターの名前を出さない」という暗黙の了解がありました。暗黙というか、有名クリエーターの多くが注意事項として「他の方の動画で自分の名前を出さないでください」という内容のことを明確に動画概要に記載していました。
最初に見たときはちょっと自意識過剰じゃないかと穿った見方をしていましたが、「○○に似てる」だの「○○より上手/下手」だのいうコメントは荒れる原因になるので避けたいのも当然かと思います。

ところがYouTubeは良くも悪くもSNS化してしまっているので、このようなコメントが時々見られ、小競り合いの火種になっています。最初にこのようなコメントを見かけたときは、特にそれが何かよくないことに発展したわけではありませんでしたが、かなりのカルチャーショックを受けました。視聴者の何気ないコメントが原因でクリエーター同士のトラブルに発展するのは避けたいところです。
このたびの編み物著作権問題も、視聴者による何気ない「○○さんの動画でも見た」「○○さんの動画に似ている」といったコメントに動画投稿者が必要以上に過敏になってしまったことが原因になったという推測もできます。

「コメントでむやみに他のクリエーターの名前を出さない」というマナーをYouTubeにも持ち込むことで、クリエーターと視聴者の両方がより平穏にYouTubeを楽しむことができると思います。

Posted in YouTubeに関する問題

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