こんにちは。なんか劇場版名探偵コナンのタイトルみたいになってしまいました。
ちょうど1ヶ月前の挙式について振り返ってみます。元々少人数を予定してましたが4月なら延期も考えなければならなかったでしょう。ギリギリ滑り込めた感じです。
大変な時期ですが、これから予定している方は今後の参考になれば幸いです。
会場 コンチェルト
神戸モザイクから出ているレストランクルーズ船です。夜景を楽しめるナイトクルーズの時間帯を選びました。
いわゆるウエディングフェアには行かず、会場を定めて申し込みに行きました。
規模 新郎新婦含め14人
両家の親+おじ・おばのみと小規模です。
新郎新婦とも一人っ子なのでこうなりました。兄弟姉妹がいて既に家庭を持っていたら、そちらの家族を招待してもこのくらいの人数になるかもしれません。
友人や職場関係は、呼ぶ人を「選ぶ」のに抵抗があったので、すっぱりと親族のみにしました。友人や上司・同僚に結婚式の予定を聞かれたときに「挙げる予定がない」というよりも「身内だけなので」と言ったほうが納得されるので、ちょうどよかったと思っています。
形式 人前結婚式+会食
宗教色のない人前式、おすすめです。
少人数のため披露宴というほどではなく、ケーキカットと両親への記念品贈呈など最低限の演出のみの会食をしました。プロフィールムービーや席次表は作っていません。
準備期間 約3ヶ月
少人数なので短めです。2019年12月半ばから準備を始めていましたが、最大のトラブルが3月初めに発生しました。
コンチェルトへの引き継ぎのために挙式3週間前に一度訪れたのみで、その後は打ち合わせや下見をする余裕がなく少し不安でしたが、なんとかなるもんです。
当日の流れ
〜直前・写真撮影〜
ナイトクルーズなので16時に控室入り。結構待ち時間が多かったです。
「インフルエンザが収まっていて台風が来ない時期」ということで3月下旬を選んだが、気温が読みにくいのは難点かも。
オープンな会場でわりと目立つので、写真撮影の途中に通行人に声をかけられがち。
とにかく寒かったです…。
〜人前結婚式〜
会場は船のデッキ。出航直後なので揺れで歩きにくいのと、寒さとの戦いでした。

日本ではキリスト教式にせよ神前式にせよ神に誓う結婚式が多そうですが、私たち夫婦は列席者を証人として人に誓う人前式を選びました。
次のような流れで、しいていえばキリスト教式に近いとは思います。
新郎入場
(ボトルセレモニー:砂の入った瓶に列席者から貝殻を入れてもらう)
↓
新婦、父とともに入場
ベールダウン(父: 母が持病で欠席のため)
↓
新郎へバトンタッチ
↓
開式・誓いの言葉
2人揃って誓いの言葉を読みました(写真はここ)
私たちは会場に任せましたが、オリジナルの誓いの言葉を持ち込んでもいいそうです。
↓
結婚指輪交換・披露
誓いのキス
↓
航海日誌署名・披露
ボトルに結婚誓約書を入れ、披露
このあたりは船ならではの演出ですね。
↓
結婚宣言・承認
人前式なので、列席者からの承認の拍手により結婚を認めてもらいます。
↓
閉式・退場
↓
ベルセレモニー

会食前にデッキでの写真撮影もありました。
ちなみに、コンチェルトのBGMは生演奏です。この制約のためこちらで曲を選ぶことはできなかったのですが、新郎新婦退場が「A列車で行こう」なのがうれしかったです。
〜会食〜
サファイア(小規模の宴席向けのレストラン)に移動しました。
新郎新婦入場・新郎ウエルカムスピーチ
↓
ケーキ入刀

終始緊張していました。
テーブルは高砂、新郎側列席者、新婦側列席者の3つでしたが、人数が少ないのですぐに声の届く範囲です。
小規模なのでプロフィールムービーやお色直しはなしで、食事と歓談を楽しみました。
演出といえば、コンチェルトならではの生演奏ですね。
曲は挙式と同じくお任せしていましたが、ピアノとチェロによる「愛の挨拶」「美女と野獣」「糸」でした。感激…!!
終盤に差しかかり、港に停泊したあたりで新郎新婦両親への記念品贈呈。
えっ?「新婦からの手紙」ですか?
「結婚したら嫁に行くのではなく2人で新しい家庭を築く」「結婚式は新郎新婦両方が両親への感謝を伝える場である」という信念から一蹴しました。
そこで私たち夫婦が選んだのは「子育て感謝状」です。
これまでの両親への感謝を、それぞれの言葉で夫婦どちらからも伝えるという形をとりました。
プリザーブドフラワーの花束とともに両親に贈呈しました。
新郎父親謝辞と新郎謝辞でおひらき。
最後、お見送りのプチギフトとして紅茶をゲストにお渡ししました。
我ながらいい結婚式でした。
人前式は形式が自由で、会場独自の演出も多く、その演出が自分の好みに合えばかなり満足度が高いです。
また、「○○家と△△家」ではなく新郎新婦それぞれの名前で式を進行してもらえるので、「家と家の結びつき」というより「新郎と新婦の結びつき」が強く印象づけられるように思います。両親の離婚などで、挙式に家族や親族を呼ぶのはきまりが悪い人でも、人前式ならわりと問題なく挙げられると思います。
また、「妻が実家を出て嫁入りする」というのはなんとなく自分たちの実感に合わなかったので、「新郎新婦両方が今までお世話になった家族や親族に成長と感謝を伝え、2人でこれから新しい家庭を築いていく」というイメージの伝わる式になるようにしました。
私たちは家族と親族のみを招待したので、だいたい列席者が親世代の50〜60代くらいですが、「今まで経験したことのない結婚式だった」と言ってもらえました。船という特殊なロケーションもありますが、やはり人前式自体もかなり目新しいようです。
私たちの親の世代に比べ、男性が「跡を継ぐ」女性が「嫁に行く」という意識のある家庭は、全くないとは言わないまでもかなり少なくなってきたと思います。現代の夫婦や結婚のあり方に合っている式にできたと思うので、何か参考になれば幸いです。
—–