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大量生産・大量消費と対照的なハンドメイドを考える


こんばんは。マスク用ゴムを家にあるもので作る動画をYouTubeにアップロードしました。

私は学生の頃を京都で過ごし、前職も京都市内の私立高校の教員でした。学生の街と言われる京都には様々な特色ある大学がありますが、京都芸術大学(旧名:京都造形芸術大学)の文明哲学研究所で昨年、次のような上映会とディスカッションが行われていたそうです。
Amazonの概要説明から引用すると、
“これは衣服に関する物語で、私たちが着る服や衣服をつくる人々、そしてアパレル産業が世界に与える影響の物語だ。 
これは貪欲さと恐怖、そして権力と貧困の物語でもある。 
全世界へと広がっている複雑な問題だが、私たちが普段身に着けている服についてのシンプルな物語でもある。 

この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきた。本作は、服を巡る知られざるストーリーに光を当て、 
「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起する、ファッション業界の闇に焦点を当てたこれまでになかったドキュメンタリー映画だ。”
京都造形芸術大学(あえて呼び慣れた名称を使います)は芸術系ということもあり、私の出身大学とは別の意味で変わったタイプの学生が多いイメージでした。また、絵画やイラストなど狭い意味での「芸術」のイメージが強かったのですが、ファッションやプロダクト、建築やインテリアなど生活に根差した実用的な「デザイン」もこの大学で学べるようです。
あれだけの品質の服がとても安く手に入るなんて「大量生産だから安く作れる」ということ以上に何かある、というのはハンドメイドをしたことがある人からすると想像に難くないように思います。ハンドメイドマーケットで作家さんがパターンや縫製から作っている服はファストファッションの5倍〜10倍以上が相場ですが、決して高いとは思わない人が多いのではないでしょうか。
ファストファッションの台頭で「手作り(ハンドメイド)が安い」という価値観は崩壊しつつあります。最近は手芸店の店頭にすら既製品の激安のアクセサリーやらエプロンやらが並んでいて、手作りの意味とは???という気持ちになります。
今や節約するためや生活のための手作りではなく、むしろ余裕のある趣味として、自分の好きなものを好きなように作ることを楽しもうという気持ちでないとハンドメイドはなかなか続けられないと思います。
今は多くの時間を家の中で過ごすことが求められているので、今まで興味のなかった読者の方もハンドメイドを新しい趣味として始めてみませんか。手芸店の多くは休業していますが、100均は「生活に必要」とみなされているのか営業しているところが多いので、まずは安い材料から始めるのもいいかと思います。大量生産・大量消費と対照的、という話と矛盾している気もしますが、手芸店の多くが休業している中で手芸用品を手に入れるには確実です。自分で何かを手作りすることを通して、ものを作る喜びと苦しみ、作ったものを長く大切に使うことに、思いを至らせてみましょう。

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Posted in その他のこと

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