前編で無事に婚姻届が受理され、夫婦になりました。
後編では、改姓の手続きを書いていきます。
一般的に、「住民票→運転免許→口座→クレカ・光熱費の引き落とし」の順番を守ればスムーズです。
0.新姓の印鑑や名のみの印鑑の準備、クレカの見直し
前編で書いたので割愛。婚姻届提出前に準備しましょう。
可愛いイラスト入りの印鑑も銀行印として使えるようなので検討してはいかがでしょうか。
1.婚姻届受理証明書と住民票の受取、マイナンバーカード記載事項変更
私たちは平日提出のため即日発行できました。
婚姻届受理証明書は職場での手続き、住民票は運転免許の記載事項変更に必要です。
マイナンバーカードを持参しておくとその場で記載事項を変更してもらえます。今まで持っていなかった人は結婚を機に作ってもいいと思います。証明書コンビニ交付に対応している市区町村なら持っておくと何かと便利です。
2.運転免許記載事項変更
最寄りの警察署で記載事項変更届を記入し、住民票とともに提出しましょう。住民票は回収されます。
ちなみに、婚姻とともに転居する場合はもちろん、本籍のみを変更する場合も、改姓しない側も手続きに行きましょう。本籍は記載されていないので忘れがちです。
3.銀行の名義・印章変更
平日しかあいていない上に制限時間が短くて難易度が高いです。私はゆうちょ銀行とみずほ銀行をメインで使っているのでこれらの変更に行きました。
ゆうちょ銀行は大きな郵便局だと18:00まであいているので当日中に行けました。通帳は手書きで訂正され、新姓のキャッシュカードは後日書留で郵送でした。口座番号は変わりません。印章は元々名のみのため変更しませんでした。
みずほ銀行は後日、あまりよろしくないですが通院のために休みを取った日についでに行きました。通帳は回収され、通帳と新姓のキャッシュカードは後日書留で郵送でした。口座番号は変わりません。「旧姓名義の取引を受け付けるかどうか」を聞かれるのでありがたいです。印章は元々名のみのため変更しませんでした。
私が変更したのはこの2つで、特にゆうちょ銀行は通帳をそのまま使って引き出しができましたが、銀行によっては通帳・キャッシュカードともに回収され、1週間〜2週間現金を引き出せないこともあるそうです。あらかじめ多めの現金を用意することをお勧めします。
3.クレジットカードの名義変更・口座変更
私は結婚に先駆けて不要なクレジットカードを解約し、イオンカードとエポスカードのみを手元に残していました。どちらもネット上で手続きが完結します。口座変更も忘れずにしましょう。こちらもネット上でできます。
1週間〜2週間後くらいを目処に書留で郵送されます。クレジットカード番号はどちらも変わりませんでしたが、エポスカードは有効期限が変わりました。カード会社によっては番号も変わるようです。
4.生命保険・医療保険の名義変更と見直し
名義変更は保険のガイドブックなどについているはがきで可能です。
また、結婚を機に夫または妻の加入している共済の保険に配偶者として入れるようになる場合もあるので、それも含めて夫婦で見直しをしてもよいでしょう。
5.電気・ガス・水道・NHKなど
諸事情により名義が私のままだったので結婚を機に世帯主に変えました。電話のみで受け付けている場合もあるので要注意です。支払い名義は私のままなので、口座変更の手続きをネット上でやりました。転居を伴う人は同時に手続きすればよいでしょう。
6.職場での手続き
前編で触れていませんでしたが、入籍の約2ヶ月前に直属の上司に報告しました。専門職系会社員ゆえ狭い組織なので、自らさらに上の上司のところにも赴いて報告しました。
また、一通り上司への報告が落ち着いた後、総務担当者へも報告し、必要な手続きを確認しました。これは勤務先によって様々かと思います。
婚姻届提出後の最初の出勤日に手続きをしましょう。主に必要な手続きは保険証の名義変更と結婚祝金申請でしたが、保険証についてはほぼ担当者が手続きをしてくださいます。また、氏名変更届と婚姻届受理証明書を提出しました。なお、職場では慣例上年度の切り替わりから仕事で使う苗字を変える方が多いので、職場では今年度は旧姓のままです。
年金手帳は会社勤めでほぼ使う機会がないので、手書きで変更しました。
7.携帯電話
普通はここで変えるのでしょうが、高校生のときから持っていて母名義のままであることが発覚したので、帰省したときに善処します。口座のみ変えておきました。
8.その他、誰でもあてはまるわけではなさそうなところや優先順位の低いところ、そして自分には関係なかったところ
・学生のときに奨学金を借りていて返済を続けているので名義変更をしました。日本学生支援機構の場合ネット上で手続きができます。
・家賃関連の手続き、まだ何もしてません。夫が契約者なので緊急性は低いですが、引き落とし口座が私の名義なので管理会社に確認します。
・特定疾患や自立支援などで公費助成を受けている人は受給者証の名義変更もしましょう。私は更新中で二度手間になるので更新が完了してから名義変更するつもりです。新しい保険証もまだですし…。
・専門職系会社員なので資格があるのですが、特に改姓の義務がなさそうなのでほったらかしです。これは資格によるので自分の資格の場合を確認しましょう。
・ポイントカード、ネット通販やサービスは緊急性が低いので気がついたときに追い追い変更していこうと思います。
・各種SNSは、Facebookは見つける側の便宜を考えて旧姓のまま、LINEはもともと名前のみ、Twitterやインスタはそもそも実名でないので関係ありません。
・結婚において改姓しない側の扶養に入る場合、改姓しない側も様々な手続きが必要です。私たちは仕事に関しては何も変化がないので、特にありませんでした。すみません。
・パスポートは持っていたらかなり面倒らしいですが持っていないので書けることはありません。
・自動車を持っていたらかなり面倒らしいですが持っていないので以下略。
<総括>
各種の手続きは煩わしくはあっても、改姓したことで家族になれる実感がより強くわきました。
一方、ちょっと面倒だなと思ったのは手続きの1週間〜2週間後にかけて、怒涛の如く書留が家に届くことでした。ゆうゆう窓口を備えた郵便局があまり遠くないので、そのつど不在票を持っては受取に行きましたが、一度受取の間に新たな不在票が家に投函されていたことがあり…まあこれも、相手と家族になるための試練として前向きに受け止めました。
かくして、まだ完了していないものもありますが、主要な手続きは終えて無事に新しい姓になりました。
今後ともよろしくお願いします。
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(2020/07/03追記:退職が決まってあまり旧姓への執着がなくなったので(?)Facebookも変更しました。人口で言うと旧姓の数十倍多いらしいので、特に何も悪いことはしていませんが同姓同名の別人が割とたくさんいるのが安心です。)